日蓮正宗のススメ

法華講員のブログ

保守派は「○○を守る」ところから始めないといけません

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

 

私は新刊を出すにあたって、「恐れていたこと」がありました。

なんでしょうか?

それは、「北野は左よりになった」とか「リベラルになった」と批判されることです。

なぜ?

私の本によると、日本の不幸の根本原因は、


1、1950〜1990年まで日本成長の原動力だった「会社教」は死んでいる


2、「会社教」が死んだ理由は、会社が二つの現世利益(終身雇用、年功序列)を放棄したからである


3、会社はもはや「二つの現世利益」を提供できず、リストラは一般化した


4、だから従業員の「忠誠心」「愛社精神」が薄れたのは当然である


5、日本は、もはや「会社教」では成長しない


6、しかし、社会の仕組みがいまだにすべて「会社教時代のまま」になっている


7、これが日本人が幸せになれない根本的な理由である


8、日本は会社教にかわる新しい中心的価値をみつけるときにきている

9、会社教にかわる新しい価値は、「家族大切主義」である


とまあ、こんなところから改革の話がスタートする。


「家族大切主義」に沿った改革ですから、「社会を、会社中心から家族を大切にできる仕組み」にかえる。


そうなると、「真の働き方改革」(つまり労働時間短縮)とか、「子供を3人産みたくなるような驚愕リーズナブルサポート」


とか、いってみれば、「リベラルじゃのう」「左よりじゃのう」といわれても仕方ない政策もでてくる


私も、この点結構悩みました。

 

▼ルトワックさんに救われる

 

悩みつつ執筆しているとき、世界一の戦略家ルトワックさんの「日本4.0」を読みました。

これで、結構救われたのです。

何が書いてあったか? 

日本4.0 国家戦略の新しいリアル (文春新書)

日本4.0 国家戦略の新しいリアル (文春新書)

 

ルトワックさんは、「日本4.0」の中で、「少子化問題」を日本最大の問題の一つと位置づけています。

 

<日本は長年、少子化問題を議論しながら、人口減少という国家にとって真の危機を間近にしても、思い切った施策を打ち出そうとしていない。

そもそも将来の納税者が減少すれば、近代国家は衰退するしかないのだ。>(22、23p)

 

そして「民族主義者と愛国者の違い」について、結構驚きの質問をしている。

 

<高齢化が行き着くと、国内の雰囲気は保守化し、悲観的になる。

未来のことを考えない近視眼的な思考がはびこるようになるのだ。

私は日本の右派の人々に問いたい。

あなたが真の愛国者かどうかは、チャイルドケアを支持するかどうかでわかる。

民族主義は国旗を大事にするが、愛国者は国にとって最も大事なのが子どもたちであることを知っているのだ。>(24p)

 

「チャイルドケア」、一般的にはどう考えても「左派の政策」でしょう。

しかしルトワックさんは、「真の愛国者ならこれを支持するはずだ!」と断言するのです。


悩んでいた私は自問しました。


「自分は『真の愛国者です!』と公言できるほどではないが、できることなら『真の愛国者的行動』をしよう。日本の未来のために。」


そう思って、批判を覚悟して、「日本のためと信じる政策」を発表したのです。

 

▼伊勢先生に救われる

 

私が世界で最も尊敬する「国際派日本人養成講座」の伊勢雅臣先生。


新刊を読まれ、即座に書評を出してくださいました。

どこからどうみても「熟読してくださった」ことがわかる驚愕の書評です。

本当に面白いので、まだの方は是非ご一読ください。

http://blog.jog-net.jp/201812/article_1.html


伊勢先生といえば、真の国際派日本人で、真の愛国者

その先生が「家族大切主義」について、こんなことを書いてくださった。

 

<自分の生まれた郷里で、親の近くに住み、子育ても助けて貰い、親の面倒も見ながら、幸福な家庭生活を送る。

こうした家族を中心とした幸せな家庭生活を目指すことを、北野氏は「家族大切主義」と名付けている。

これは高度成長期の、郷里を捨て家庭を犠牲にしても会社のために働く、という「会社教」を反省し、日本の伝統的な生活に回帰することでもある。

そもそも江戸時代から戦前までは「家族大切主義」が主流であった。

そして、戦前の道徳規範であった教育勅語においても、「父母に孝に、兄弟に友に、夫婦相和し」と、良き家庭生活を築くことから徳目を始めていた。>

 

目からウロコでした。


「そうか!家族大切主義は、日本の伝統であったのか!」


己の無知を恥じると共に、尊敬する伊勢先生に肯定していただけたことで、まさに救われた気持ちになったのです。

 

田中英道先生に救われる

 

田中英道先生といえば、「日本を代表する保守知識人」です。

東北大学名誉教授で、「日本国史学会」の代表でもある。


そんな田中先生が新刊を出されるのですね。

 

●日本が世界で輝く時代 田中英道

日本が世界で輝く時代

 

これ、知らないことだらけで本当に面白い本です。

この本の中に、非常に勇気づけられる言葉がありました。

 

<「保守派」は「家族を守る」ところから始めないといけません。>

(99p)

 

これ、私の本とは全然関係ない話です。

しかし、日本を代表する保守である田中英道先生も、


「家族を守るところから始めないといけない」


とおっしゃっている。

なぜ田中先生は、こういう話をされているのでしょうか?


先生は、日本の国家観は、欧米のそれと違うとおっしゃっています。

 

<日本では国のことを「国+家」で「国家」と呼びますが、これは日本だけの概念です。

日本ではすでに「国家」という言葉が聖徳太子の「十七条憲法」に出てきます。>

(97p)


そうなんですか!?

いわれてみれば、国家は国+家。

そういう概念は、日本特有で外国にはない。

国家という言葉は、聖徳太子の時代から存在していた。


いずれも知らない話でした。

 

<「家」という概念が、自然に「国家」の基になっているのです。だから各家族が集まって共同体をつくる。その共同体が集まって国家を形成する。>

(同上)


ところで、欧米の国家観はどうなのでしょうか?


<欧米、特に近代国家の場合、市民が集まり契約によって国をつくる。次に議会をつくって民主主義によりそれを支える。それはある意味「壊れやすい国」ですから「ステイト」「ネイション」と言っても、抽象的に聞こえてしまうのです。>

(98p)

 

そうか。

欧米の近代国家は、「契約」によってつくられたのですね。

 

<日本では幻想ではなく、しっかり家族から根づいた国家観があるため非常に強いのです。>(同上)


<今の「保守化」は、「家族こそが社会や国家の核である」ことを日本だけでなく西洋も、特にアメリカが見直してきていることに注視すべきです。>(99p)


この部分田中先生は、アメリカが、超リベラルだったオバマ時代からトランプにかわり、「家族が復権してきている」というのです。

 

そして。


<家族という「家」の中で、父の「権威」と母の「権力」を実体験することによって初めて、社会が理解できるようになるのです。


それが世界中で始まっているのではないでしょうか。

ですから日本でも「保守派」は、「家族を守る」ところから始めないといけません。>

(99p)

 

この部分、私流に都合よく解釈させていただけば、


「世界中で、家族大切主義ムーブメントが始まっている」


ということでしょう。

繰り返しますが、田中先生の新刊と私の本は、まったく関係がありません。

しかし、日本を代表する保守知識人である田中先生が、<「保守派」は、「家族を守る」ところから始めないといけません。>


とおっしゃっていることに勇気づけられ、救われた気がしました。

ちなみに、田中英道先生の日本が世界で輝く時代

 

知らない情報だらけで本当に興味深いです。

是非ご一読ください。