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【RPE】★日本は【中心的価値】を変える時期に来ている

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


10月29日、48歳になりました。

28歳でメルマガをはじめたので、なんと20年経ったことになります。

驚きですね。

メルマガ、少なくとも後50年はつづけていく決意ですのでよろしくお願いいたします。


ところで新刊、ゲラがあがってきました。

今回は、思い切り国内の話で、今までの本とは全然違う感じになっています。

ご期待ください。

今日は、少し本の内容がらみの話。

 

▼変わる日本の中心的価値

 

徳川家康は、100年以上つづいていた戦国時代を終わらせました。

そして、約260年つづく平和な時代を築いた。

 

江戸時代、民にとって幕府は、「天地のごとく」盤石な存在でした。

ところが、1853年に黒船が来航した。

幕府には、「対応能力がない」ことが暴露されてしまいます。

それで、明治維新が起こり、「江戸幕府中心の価値観」が崩壊した。


次に日本の中心になったのは天皇です。

明治新政府は、「天皇を中心とする欧州型の立憲君主制」を導入。

賢明にも、「島津幕府」とか「毛利幕府」をつくりませんでした。

それで、日本は奇跡の成長を遂げた。

日清戦争、日ロ戦争、第1次大戦で連戦連勝。

世界の5大国になった。


「日本は神国!天皇陛下について行けば間違いない!」


と国民が信じたのは、当然だったのかもしれません。


しかし、この「無敵不敗信仰」は、1945年の敗戦で崩壊します。

日本人は、それまでの信仰を壊され、アイデンティティークライシスになりました。


ところが、日本は戦後、新たな信仰の対象を、比較的短期間で見つけることに成功します。


それが「会社」でした。

日本人の「中心的価値」は、「会社」になったのです。

「会社教」には、二つの「現世利益」がありました。


一つは、「年功序列」。

年と共に、給料も地位も上がっていく。

まさに「右肩上がり」。


二つ目は、「終身雇用」。

定年まで一つの会社で働くことができる。


この二つの「現世利益」」によって、「会社教」は日本人に豊かさと幸せをもたらしました。

普通の人の人生は、

・学校を出る
・就職する
・定年まで一つの会社で働く
・定年後は、年金をもらって暮らす

これだけで、十分豊かに暮らすことができたのです。

1980年代、国民の90%以上が「我が家は、中流階級よね」と信じていた。

すばらしいことです。

 

▼会社教の崩壊

 

ところが1990年のバブル崩壊で、会社教が揺らぎ始めました。

いってみれば、「黒船来航」ですね。

まず「右肩上がりで給料があげる」ことが難しくなった。

ついで、「リストラは絶対しない」ことが難しくなった。

そう、会社は、「会社教」の柱である「二つの現世利益」を放棄したのです。

それでどうなったか?

愛社精神とか自分の会社への忠誠心が失われた。

当然ですね。

「苦しくなったらおまえをリストラするけど、会社を愛せ!」

といわれて、「はい!愛します!」と答えるのは、相当変な人です。


日本人は気づいていないのですが、「会社教」はすでに死んでいます。

ソ連が崩壊したのに、崩壊したことに気がつかないようなものです。


江戸幕府 → 天皇 → 会社


と日本の「中心的価値」は変わってきた。

現世利益を提供できない会社は、もはや中心的価値としての役割を終えています。

ところが、「会社教」に代わる新しい中心的価値が日本には現れていない。

それが、日本の不幸の根本原因です。

では、「日本の新たな中心的価値」とは何なのでしょうか?

最新刊で明らかにしていきますので、楽しみにしていてください。

〜〜

●PS1

米中貿易戦争が、「米中覇権争奪戦」に転化してきました。

どうしてそういう話になったのでしょうか?

いつアメリカは、「中国をぶっつぶす!」と決意したので
しょうか?

こちらをご一読ください。

全部わかります。

 

中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

 

 

●PS2

「中国に勝つ日本の大戦略」は、主に「外交」の話でした。

しかし「内政の話もする必要があるな」ということで、現在本を書いています。

いままでの本とは、全然違う感じになりそうなので、楽しみにしていてください。